ドラマーのための音楽用語辞典

無理やり編

重態

HRHMバンドにおけるLIVE終了後のドラマーの状態のこと。

普通は誰がどう見ても「瀕死」と写る。心配して救急車の要請を考える者、客席に医師の存在を調査する者もおり、楽屋は一時ある種騒然とした空気に包まれる。

その内実は「単に息が切れている」だけなのが現実である。ハードロック方面の演奏の場合はLIVE後半で盛り上げるためにテンポも早く、テンションも高めで数曲続く場合が多い。これが祟って壮大な息切れと相成るのである。

症状としては

1、「口の中が徐々に乾燥してゆく」

2、「完全に乾燥、何度も何度も演奏中えづく」

3、「その後即座に突如全身がサーっと冷える」:脱水症状寸前

4、「命からがらメニューが完了する」・・・重態。

このような流れが典型例である。
しかしてそのドラマーが所属するバンドではそれが普通であり「あ、いっつもだから大丈夫なんですよ、いやほんとすみませんねお騒がせしまして」などと周囲に頭を下げることが強いられる。メンバーにとっては実に迷惑千万な話である。

それを自覚するドラマーが懐中に「求心」を忍ばせていることはあまり知られていない。いすれにせよドラマーが本当にLIVE後に、何らかの要因で重態になっても誰一人助けてくれないであろうことは狼少年の例を紐解くまでもなく大火事を見るよりも明らかである。

しかし当のドラマーはツアーで運転手を務めることが多いせいか重態と聞くと「渋滞」としか思えない。「あれはほんっと辛いわ」などと内容はかみ合っていないのに妙に言葉の意味合いが通じる話題として展開する例が多い。話の内容が違う以上当然徐々に皆の「?」が横溢し、「何をさっきからおまえは素っ頓狂なことを言ってるんだ?」などと糾弾されることになる。

ここでも最終的に笑われるのはドラマーなのである。


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