ドラマーの主張
vol.5/「体の動きを考える」
運動との相違点を間違えちゃあいかんなあと思うんです。意味がおわかりいただけますか?
ここにひとつのリズムパターンがあると。4ウェイって言いましてね、両手両足をすべて使用。アマチュアの一番嫌がる感じです。で、あなたはそれを課題にしています。
はい、ゆっくりしたテンポから、まずはHHの足を除いた動きで3ウェイを確実にしましょうか。そう、いい感じになってますね。ではHHの○×(開け閉め)です。1時間くらいかけましょうね。よしよし、ではインテンポで。 ・・・よし!出来た!
・・・・・出来た? ・・・ちがぁぁぁうっ!
それ違う!それ、ちゃうちゃう!
それって単に「手足が順に動くようになった」ってだけ。それで「出来た」ってんじゃ運動じゃん?今は音楽なのね。あのですね、その順番に手足を動かす「だけ」ならば、練習させればサルでも出来るんです。音楽であります。従いまして、次にやることは・・・
1 「何回叩いてもミスしない確実な動き」
2 「それをテンポキープ」
3 「その小節の中での『押し引き』感の演出」
4 「それを効果的にするためのダイナミクス調整」
5 「曲中の違う場所との整合性を図り」
6 「逆に首尾一貫した曲イメージも確立し」
7 「それを実現するためのテンションをコントロールし」
8 「他の楽器や歌とのアンサンブルの上位下位を把握し」
9 「それが出来た上での4ウエイコンビネーションを確実にし」
10 「それを間違えない小節感覚の確立が必要で」
11 「その上でドラミングが『歌』となり」
12 「・・・1曲になる。」 ※・・・正解かどうかは別にして。
最低限これ位考えて実践しないと、モロイドラミングになります。そして、それだけの訳もないと。「インプロヴァイス」が必要ってこともありますから。つまり、上に記述したのは少なくとも 「基本中の基本」なんですね。その上には「応用」がございます。臨機応変にして適材適所の効果的なプレイが出来るか否か。言葉にするとこんな感じになりますけど・・・・実際は皆さんやっていらっしゃることなんですね。
ギタリストでもいませんか? 「その順番に音が出せれば」ってタイプ。それ、全然だめ。そっからでしょ?そっから。 その音をもって
「どのタイミングで」
「どの音色で」
「どのニュアンスで」
「pp?ff?mp?mf?」
「音符の長さは?」
「テヌート?スタッカート?」
「バッキングとの整合性は?」
「しかしてリードとしての浮遊感は?」 ・・・・ばっくばく出てきますね。課題が。
ドラムって楽器はここいらの見極めがわかりやすい分、確立し難いかもしれません。誰が叩いてもタムは 「ポン」って音がしますもの。しかし、私が叩くと「ドーン」となる。 それはなぜか? 言葉にすると特に難しい。フォーム、タイミング、inテンポ、ショット、・・・タム一拍で、少なくともこれくらいの判断材料は出ます。
タム1拍ですよ? じゃあ「音楽」の話になった日にゃあ本が1冊かけます。
体がその順に動いた。はい出来た=運動
体がその順に動いた。では位置について、よぉい・・・
=音楽 ・・・・・なんですねきっと。
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