ドラマーの主張
vol-6/ドラマーの日常を考える
唐突ですが・・・・ドラマーって損が目に付く。
はい、LIVE当日を想定してみましょうか?
ドラマーのあなたは真っ先に会場入りしなくてはなりませんよ。 搬入、セッティングに最も時間がかかるパートなんですから。
で、ステージで膨大な量のドラムセット関係を配置する頃、他のメンバーがにこやかに登場して来ます。
稀に3段積み2スタック持込なんて大仰なギタリストもいますが大概は手荷物。 ギターとエフェクトボード。ベーシストもそう。ヴォーカリストなんてリハ寸前に来たらそれでよい。
笑顔でやってくる彼らを、 大汗のねじりハチマキで迎えます。彼らはまずは楽屋で談笑しつつ楽器の調整。 その間もドラマーはセッティング。チューニング。ガムテ作業。
やがてPAの準備も完了し、音出しの時間が来ます。 その時まず最初にやることがドラムの音決め。これが決まらないと他の楽器がいつまでたっても音を出せない。
大概はベードラから決めますね。 でスネア、低いほうからタム1個ずつ、ハット。 最後にセット全体を使った音決め。 はい、やっとドラムの音決めが終わります。すると間髪入れずギター、ベース、Key等々の音決めが始まります。電器ものは結構早く終るんです。ヴォーカルはもちろんですね。
つまり、いいですか、ここ大事ですよ?
『会場入り開始からリハ終了まであなたは休めないんです』
さあ、ようやくリハーサルが終りました。 まずはベッタベタの顔や体の汗を拭こうじゃありませんか。それでなくてもドラマーは言われがちなんですから。汚いと。
出番までの楽屋ですね。 弦楽器部隊は指ならしや調整で忙しい。ドラマーは・・・・やることがないんですね。 稀にメトロノームでカチカチパットを叩く前向きな方もいるにはいますが、あれって大迷惑。 私も何人か見たことがありますが、うるさい。それでなくても人の出入りの多い楽屋とかで
・・・・ ピッピッピッピ〜パタパタパラララ・・・・・
「やめんかこらぁ、やかましいずぉっ」 ・・・かなんかで怒鳴られかねない。
出番直前です。 ドラマーのポジションはあの通り。衣裳もメイクもどうでもいい。見えないんだから。皆変身して行く中でドラマーの貴方はその光景をボ〜っと見ていますね。無理も無いです。やることがないんだから。
はい、待ちに待ったLIVEが始まりますよ。 結果は・・・・
ドラマーだけが写真にもビデオにも写っていない。
せっかく見にきてくれた彼女にだって見えない。仕方が無くヴォーカリストを注目していた彼女は目がハート。あなたの事は頭にない。「やっぱりVoってカッコイイ」かなんか言っていますよ。
はい、LIVEが終りました。 楽屋でファンの人と談笑するメンバーを尻目にドラマーの貴方は汗の処理もそこそこにステージにまっしぐらです。「片付け」ですよ。 バラシはセッティングの倍疲れます。うっかりするとネジのせいで指をも痛める。
どんな簡単なセットでもスタンドケースってば、まず50キロ以下ということは無い。(私のなんて120キロですぜ?) もう、ヒーヒー言いつつ搬出。
最後にセッティングマークを書いたパンチシート。 はい、気をつけましょうね。スティックの削れカスだらけですよ? 汗ばんだ体に、顔に木のトゲが刺さりまくりですよ。 狂おしくも不快な不条理感に、貴方はもう笑うのみ。
搬出が終る頃、メンバーはきれいな顔で登場。 打ち上げですね。お調子者が多いドラマーという人種はここでも仕事がある。「おだつ」わけですね。盛り上げ役。散々人を笑わせた挙句尊敬はされない。 否、「笑われる」
家に帰ってLIVEの音を聞いてチェックしましょう。 すると・・・みなそれぞれミスはあるでしょうけど、なんたってドラムのミスが最も目立つ!多少弦のピッチミス。その5倍位貴方のシンバル空振りは目立つ!後日責められるのはドラマーなのであります・・・・
はい、如何でしょうか、これがドラマーの日常です。
いっときますがモテませんよ?ドラマーって。出会うチャンスの時間のことごとくが段取りと片付けなんですから。
ああ・・・書いていて嫌になってきた・・・・
誰かなんかくれ・・・・
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