ドラム講師の嘆き
No.4「ある日のドラムレッスン-2」
「よろしくおねがいします」
「はい復習からね。16部のアクセント移動です」
「先生、その前に・・・」
「ん?なした?」
「あの、肝心なことをやったほうが良いかと」
「おっ、いいね、どういう内容で行こうかな?」
「音楽そのものといいますか・・・」
「うんうん、そうか。では・・・」
「俺、うまくなる必要がないと思うんです」
「ほえ??????」
「うまくなっちゃぁおしまいというか・・・」
「ほえほえ??????」
「はっきり言いますけど、先生は音楽という肝心なことが分かっていないんじゃないかと思うんです」
(プチん)「と言うと?」
「怒らないで欲しいんですが、事実です」
(面白くなってきたぞ)「例えばどういうこと?」
「アクセントがどうとかオルタネートがどうとかは大事なことじゃないと思うんです。大切なのはノリとパッションだと思います」
(プチプチ)「ああ、そうだよな。あたりまえだよ」
「は?でも先生はいつも基本練習を・・・」
「あたりめえだべや」
「あの・・・意味が・・・」
→ドッカン
「おうサンピン、面白ぇじゃねえか黙って聞いてりゃなんだぁ? 『もっと大事』ぃ?『ノリ』ぃぃ?」
「あわわ」
「やかましい何があわわだこら、おう青二才てめぇのその手足の状態は何よ?3ウエイキープもやっとの小坊主がなにぃ?聞いた風な事ぬかすんじゃねえぞ兵六だまがぁ」
「んぐぐ」
「壊れた水道パッキンみてえな
音出しやがっておら、
おうガキおめえあれだべ?
学校の勉強なんてとか
どうせ考えてやがるんだべ?
あ?言えおら」
「あ・・・はい・・・」
「よく聞けよこら、社会に出るとなぁ
『数学的な考えで』対処しなきゃ
ならねえ場面がバックバク
出てくるんだ。
『歴史を紐解く』ように考えないと
進まねぇ問題が出てくるんだ。
いいか?目の前の『学習』に
捕らわれる原因は何の事はない
おまえ自身の視界の狭さなんだ。
足元のゴミ拾いばかり考えたら
そりゃ物事つまらんど。したけど
『それは何のためなのか』を
もう一段考えれ。
ひとつ打ちもWストロークも
お前が言う『良いノリ』を出す
方法の王道なんだ。
そったらあたりまえのことを
懐かしくも10年ぶりに
言わせやがって
このすっとこどっこいがぁ、
おめぇ一度その
貧弱な精神を」
「ぽーん」
「はいそれじゃまた来週ね。」
(教室係員)→「今何か教室で『バタン』って・・・」
「倒れたんだと思いますよ。」
・・・なんてな場面が以前ありました
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